Microsoft製Windows10用ツール「PowerToys」を試したら便利すぎた

本家Microsoftが提供しているWindows 10用のフリーソフト「PowerToys(パワートイズ)」を試してみました。

「PowerToys」はいうなれば”便利機能の詰め合わせソフト”のようなものなんですが、Windows 10を使っているなら絶対に試してほしいメチャ便利ツールだったので、今回は

「PowerToys」って、なにができるソフトなの?

どうやってインストールすればいいの?

といった疑問にお答えしながら、「PowerToys」をご紹介していきます。

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「PowerToys」とは?

「PowerToys(パワートイズ)」とは、Microsoftがオープンソースで開発・提供するWindows 10用のユーティリティソフトウェアです。

Windows OSがリリースされるときに標準搭載されなかった複数のユーティリティツール(つまりは便利ツール)を、ひとつのパッケージまとめて提供するためのソフトウェアとなっています。

「PowerToys」は実はWindows 95のころから提供されていて、Windows OSに標準搭載するほどではない機能をまとめて提供していました。

当時の「PowerToys」の機能にはあとからWindows OSで標準機能となったものも少なくありません。

Windows Vista以降はあらたな「PowerToys」の提供は止まっていましたが、オープンソースソフトウェアとしてWindows 10で開発が復活しました。

いまの「PowerToys」はバージョンが1以下となっていることから分かるように開発途中のソフトになるんですが、プレビュー版としてすでに利用することができます。

「PowerToys」の最新情報は GitHub の開発ページで公開されています。

>>「PowerToys」の開発ページはこちら!

「PowerToys」は、複数のまったく異なる機能をいくつも持っていて、記事執筆時点のバージョン “0.18.2” では、つぎの7つの機能をもっています。

「PowerToys」の搭載機能
  1. 自由にウィンドウをレイアウトできる「FancyZones」
  2. ファイルのプレビュー機能を拡張「File Explorer Preview」
  3. 画像のサイズをかんたん変換「Image Resizer」
  4. キーボードの割り当てを自由に変更「Keyboard Manager」
  5. 複数ファイルの一括リネームができる「PowerRename」
  6. クイックランチャーでアプリを一発呼び出し「PowerToys Run」
  7. “Win”キーのショートカットを一覧を表示「Shortcut Guide」

名前だけだと「なんのこっちゃ」と感じると思いますが、使い方やあなたのニーズによってはどれも非常に便利な機能ばかりです。

それぞれの機能について順にご紹介していきましょう。

「PowerToys」がもつ7つの機能

1.自由にウィンドウをレイアウトできる「FancyZones」

FancyZones」は、ウィンドウの配置レイアウトを自由に設定できるようにするユーティリティです。

「”Win” + “@”」のショートカットキーで「FancyZones」の設定画面を開いたら、あなたの好みのウィンドウ配置レイアウトを選択します。

あらかじめ用意されたレイアウトにもできますし、自分で自由につくるカスタムレイアウトも作成できます。

カスタムレイアウトでは、わざとデスクトップが見える部分を残したり、一部のウィンドウが重ねたりなど、自由に設定できるので、あなたの目的にあわせて自由にウィンドウをレイアウトしましょう。

設定画面ではプリセットのレイアウトが選択できる。
自由に配置したい場合は設定画面の”Custom”タブからレイアウトを編集できる。あえて領域を重ねることもできる。

レイアウトが設定できたら、あとは”Shift”キーを押しながらウィンドウをドラッグして、先ほど設定したレイアウトの領域にドロップすれば、自動的にウィンドウが領域に展開されます。

“Shift”キーを押しながらウィンドウをドラッグすると設定したレイアウトがうっすら表示されるので、置きたい領域へドロップする。

小さくてもいいウィンドウは小さくしておいて、広く表示したいウィンドウはできるだけ大きくレイアウトすることができるので、とくにシングルディスプレイでの仕事をかなり効率的にしてくれるはずです。

2.ファイルのプレビュー機能を拡張「File Explorer Preview」

「File Explorer Preview」は、エクスプローラーのプレビュー機能を拡張してくれるユーティリティーです。

Windows 10でファイルやフォルダを表示してくれるエクスプローラーに、プレビュー機能があるのはご存知でしょうか?

エクスプローラー上部の”表示”タブにある”プレビュー ウィンドウ”を選択しておくと、ファイルのプレビュー機能が有効になって、ファイルを開かなくても選択しただけでファイルの内容がエクスプローラーに表示されるようになります。

「File Explorer Preview」では、標準のプレビュー機能ではプレビューできなかったMarkdown(.md)とSVG(.svg)の2種類のファイルを、追加でプレビューしてくれるようになります。このふたつのファイルを多用する人ならうれしい機能ですね。

Markdown形式ファイルを選択するだけでエクスプローラー右部にプレビューが表示される。

3.画像のサイズをかんたん変換「Image Resizer」

「Image Resizer」は、その名の通り画像ファイルのサイズ変更をかんたんに実行できる機能を追加してくれるユーティリティです。

画像ファイルの選択したときの右クリックメニューに「Resize pictures」というメニューが自動的に追加されるので、クリックして変換したいサイズを選択し”Resize”をクリックするだけでアッという間にサイズ変換ができてしまいます。

画像ファイルを選択して右クリックメニューの「Resize pictures」をクリック。
プリセットサイズのほか、その場でカスタムサイズも選ぶことができる。
プリセットサイズは「PowerToys」の設定画面からあらかじめ設定しておくことができる。

いちいち画像サイズ変換ソフトを起動して操作しなくても、最短3クリックで画像サイズ変換ができるようになるので、時短効果は絶大です。

クリエイターやブロガーなど、決まったサイズに画像ファイルを変換する機会がよくあるという人は、この「Image Resizer」機能のためだけに「Power Toys」を試す価値はあると思います。

4.キーボードの割り当てを自由に変更「Keybord Manager」

「Keybord Manager」は、キーボードやショートカットキーの割り当てを自由に変更してくれるユーティリティです。

キーボードのほとんど使わないキーを別のキーに置きかえたり、使いにくいショートカットキーを自分が使いやすい組み合わせキーに変更したり、使い方はかなり幅広くなります。

また、割り当て変更にパソコン再起動がいらないので、設定したら変更はすぐに反映されるのが地味にうれしいですね。

「Power Toys」の設定画面からキーとショートカットキーの割り当て変更ができる。

たとえば、ぼくはほとんど使わない”Caps Lock”キーを”半/全”キーに置きかえて使っています。

ひらがな/アルファベットを切り替えたいときに”Caps Lock”キーのほうがホームポジションに近いので、すばやく切り替えられてかなり便利になりました。

ネット上のフリーソフトにもキーボード割り当て変更ソフトはいくつかありますが、割り当て変更するときに再起動が必要だったり、レジストリを変更するため最悪の場合パソコンが壊れてしまうリスクもあります。その点、本家Microsoftが開発をしているため、安心感はありますよね。

キーボードの使い勝手に今ひとつ不満がある!という人は、キーボードを買い換える前にいちど、「Keybord Manager」で自分好みのキーボードにカスタマイズを試してみるのはいかがでしょうか。

5.複数ファイルの一括リネームができる「PowerRename」

「Power Rename」は、複数のファイルの名前を一括で変更することができるユーティリティです。

画像ファイルを選択したときの右クリックメニューに「PowerRename」というメニューが追加され、ファイル名のかんたんな文字列の置きかえができるほか、上級者であれば正規表現という記法をつかって複雑なリネーム操作することもできます。

画像ファイルを選んで右クリックメニューの「PowerRename」をクリックするとウィンドウが立ち上がる。
「Search for」にリネームしたい文字列を入力し、「Replace with」に置きかえる文字列を入力して、「Rename」をクリックするだけ。

わざわざリネームソフトをインストールしたり起動したりしなくてよくなるので、「PowerRename」を利用すればかなりの時短ツールになるはず。たくさんのファイル名を変更する作業がある人には、ぜひ試してもらいたいですね。

6.クイックランチャーでアプリを一発呼び出し「PowerToys Run」

「PowerToys Run」は、いつでもクイックランチャーを呼び出してアプリをすばやく呼び出すことができるようになるユーティリティです。

「”Alt” + “Space”」のショートカットキーを押すと画面中央にクイックランチャーが表示されるようになるので、あとは起動したいアプリの名前を入力して”Enter”を押すだけ。

入力途中でもすばやくアプリの候補を表示してくれるので、よく使うアプリであれば1秒で起動することが可能です。

入力の途中でもアプリ候補をすばやく表示してくれる。

ワードやエクセルなど、普段からいくつもアプリを使い分けている人であれば、どんな人でもアプリ切り替えをラクにしてくれる便利な機能ですね。

7.”Win”キーのショートカット一覧を表示「Shortcut Guide」

「Shortcut Guide」は、”Win”キーを長押しすることで、いまの状態で利用できる”Win”ボタンと組み合わせるショートカットキーの一覧を表示してくれるユーティリティです。

“Win”キーを長押しするとショートカットキー一覧があらわれるので、使いたいショートカットキーをそのまま入力するだけ。

「ショートカットキーは覚えたら便利なんだけど、なかなか覚えられない」って人は多いと思いますが、「Shortcut Guide」ですぐにショートカットキーを確認できるので、いちいち調べる手間が省けます。

「PowerToys」のインストール方法

それでは、「PowerToys」を試してみたい!と思ってくれたあなたのために、「PowerToys」のインストール方法も解説します。

「PowerToys」のインストーラーを入手

まずは、「PowerToys」のインストーラーを入手します。

「PowerToys」の最新版インストーラーは GitHub のリリースページで公開されているので、サイトにアクセスしてダウンロードします。

>>「PowerToys」の GitHub リリースページはこちら!

インストーラーの msi ファイルを任意のフォルダへダウンロード。

「PowerToys」のインストール

つぎに、インストール手順を説明します。

ダウンロードしたインストーラー「PowerToysSetup-***.msi」をダブルクリックして、表示されるウィンドウに従ってインストールを実行します。

これで「PowerToys」のインストールは完了です。

「PowerToys」は、スタートメニューから実行するか、デスクトップにショートカットを追加してればショートカットから実行すれば「PowerToys」を起動してみましょう。

開発途中の「PowerToys」は不便な点もあるが、試す価値あり

「PowerToys」はバージョンが「0.18.2」となっていることからも分かるように、まだ正式版ではなく開発中のアプリです。

今後も、機能の変更・追加や、使い勝手が変わってしまう可能性があります。実際に、この記事で紹介した機能の半分以上は、2020年に入ってから追加されたものばかりです。

また、現状は日本語表示に未対応なので英語が読めない方にとっては分かりにくいといった、不便な面も残っています。

とはいえ、本家 Microsoft が開発しているので安心感がありますし、ご紹介したしたようにいまの段階でもすでにかなり便利な機能をたくさん実装しています。

これだけ便利な機能を詰め合わせにしてお手軽に利用できるようにしている「PowerToys」、使わない手はないですね。

興味をもった方は、どの機能も使い方はかんたんだったのでぜひ、あなたのパソコンでも試してみてください。

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